望寮は2023年12月1日より解体作業に入りますことをお知らせいたします。

望寮は、学園の火災後の1960年4月に建てられ、63年が経ちました。

 その一番奥に桝本家の一角がありました。 桝本忠雄先生・楳子先生・華子先生の住まわれたその一角は、生徒は言うに及ばず、卒業生・教職員・生徒の保護者・村の人々とってのオアシス・命の泉でありました。2012年4月華子先生は静かに天に召されました。

それから11年が経過し、建物の老朽化が進み、住居はもちろん、ここ数年は宿泊施設として使用するにも危険を伴い、コロナ感染対策で玄関先のトイレと湯沸かし以外、使用することはありませんでした。 また、毎年の除雪作業は、生徒にも職員にも大変な労力を強いるものになっていました。

一度でも、あの奥の部屋の暖かさに触れた人(私を含め)たちにとっては、名残惜しい気持ちで一杯ですが、今は天に在る桝本家の方々から、私たち一人一人の心の中に、吹き込まれ続けている命の風を感じつつ、その風を次の世代に引き継いでいくのが、私たちの務めであると事を覚え、

ここにお知らせ申し上げます。

2023年11月20日                                                   基督教独立学園理事長 大西洋司