独立学園には人権週間という時間があります。
人権について授業で学ぶ時間を持ち、映画鑑賞や講師の方をお招きした講演会が開かれます。
今年度は、「戦争と人権」というテーマで、1985年以来、パレスチナをはじめ各地を取材しているフリー・ジャーナリストの土井敏邦さんをお招きし、ガザの現状や平和についての思いをお聞きしました。土井さんは、パレスチナやアジアに関する報道映像やドキュメンタリー作品をテレビ・映画・DVDや著書で発表しています。
夜には座談会も開かれ、多くの生徒が参加しました。
〈生徒からの感想〉
・土井さんも言っていましたが、そこで暮らす人々の輪郭がはっきりとしました。現地の人々がどのように暮らし、考え、話していたのかが見えることによって自分の感覚と近いものを感じることができました。私たちにとっての“異常”が彼らには“日常”なことがショックでした。いかに何も知らないできたのかを知った。
・同じ人間同士なのに人を殺し合ったり、生きたいと家族を守りたいからと、理不尽な世の中に一生懸命向き合って戦ってる中、私たちはそんな国があることを知っていても、もしくはそもそも知らなくても意識や関心からこの現状が抜け出してしまっていることにとてもやるせない気持ちになりました。生きたいと思う気持ち、人間であることなどそういうことは全て一緒なのに、生まれてきた環境や場所が違うだけで、こんな差別のようなことが起こってしまうのが不思議で仕方ないです。