本日は、このような素晴らしい式に参加できることを大変嬉しく思います。みなさんは今回の創立記念式でのテーマをご存じでしょうか?今回のテーマは「私はここでどんな人になるのだろう?」です。「私はこんな人になりたい!」と言い切るのではなく、あくまで「なるのだろう?」と疑問の形になっているのが個人的に面白いポイントでもあります。

 私は「学園でこうなりたい!」と強い意志をもって入学してきました。具体的には「絵と読書を2本柱に、自分の中で置きながら学園生活を送りたい!」というものでした。「時間」は有限です。限られた時間の中で、絵を描くことを極めることと読書をすることで、幅広い知識を学ぶには多くの時間、そして効率が求められます。ですが、そんな私の考えが学園に入って少し変わった出来事がありました。

 ある日、藤坂先生とお話ししていた時に「僕は個人的に無駄が好きなんですよ」と、おっしゃっていました。また頌先生の言葉も深く心に残っています。「学びにおいて、タイパやコスパは考えないでほしい」という言葉です。一見全く関係がなさそうな言葉ですが、私にはある共通する考えがあるように思います。それは、「効率を求めすぎると他の大事なものが見えなくなるのではないか?」ということです。大切なのは結果や答え、結末といったものではなく、取り組んだり、考えたり、その過程を大事にすることではないか、そう考えることができるようになりました。

 二方の言葉を聞いていると、それが人間らしさな気がします。それは、学園生活で必要なことというよりは、人生において大切なものなのではないか?そう思いました。なぜこんなに心に響くのか、説得力があるのかと考えると、2人ともきっと今の私と同じように効率を求めていたことがあるからだと思います。そんな人生における先輩方の言葉は、16歳になる私にとって新たな考え方や気づきとなりました。

 学園には3本柱があります。「学ぶべきものは天然、読むべきものは聖書、為すべきことは労働」です。私たちはその3本柱を軸に、日々学園生活を過ごしています。これからは豊かな自然や日々の労働、人間関係の中で必要・不必要と判断したり、効率を求めたりするのではなく一歩立ち止まりたいです。そして多くのことを肌で感じ、考え、模索しながら自分の軸を造っていく、そんな3年間にしていきたいです。