今日は、学校に来る前の自分の話を中心に、学園で感じたこと、また夏休みを経て感じたことなどを話します。

 今まで私は、合計3つの中学校に通っていたのですが、1番最後に通っていた中学校での1年間半、ちょうど学園に来る前の1年間半が、本当に辛く苦しかったのを今でもよく覚えています。何が原因でそんなに辛かったのかを一言でまとめるのは難しいですが、学校が合わなかった、というのが大きな要因のひとつだと思います。その頃自分は、平日も休日もいつも学校の存在にびくびくおびえていて、心が休まる時間もほとんどなく、常に気をはっていました。毎日毎日、明日がやってくることが心底おそろしくてたまりませんでした。何をしていても楽しくなくて、ただただずっと泣いていたのを覚えています。

 中3になって、進路を決める時も、自分の将来についてまともに考えられる状態ではなくて、いろいろ迷走した末、半ばなげやりになって学園を受験しました。それでなんとか受かりました。でも今では、学園を受験して、ここに来れて良かったと本当に思っています。
 学園は、私がついこの前までいたところは対照的で、あたたかく、本当にたくさんの命とたくさんのエネルギーで満ち溢れているところでした。最初はそれがすごくまぶしくてたまりませんでした。ここに来てから、久しぶりに楽しいことが素直に心から楽しいと思えて、本当に嬉しかったです。

 でも、今回の夏休み、再び家にもどって、改めて現実をつきつけられたような気がしました。あそこには私は毎日いやいやながら生活していたあの家や、毎日見ていた景色が全部そのまま、そこにありました。私は学園に入って、久しぶりに楽しくて嬉しくて浮かれてしまいましたが、実際は何も変わっていませんでした。やはりあそこは、私にとっては心安まる場所でもなく、むしろさむくてまっくらなんだなと改めて感じました。まるで、悪い夢を見ている気分でした。私はただ学園に逃げていただけかもしれません。あそこにいては、私はもう何もできないような気がしています。

 現実との戦いはまだまだ続きますが、とりあえず今しばらくはこの与えられた環境を思う存分しっかり生きたいと思います。人との関わり、たくさんの命に触れ、全身で学んで一歩一歩あゆんでいきたいです。この先もいろんなことがあるとは思いますが、どこまでも私は私のままで、流れをたゆたうように生きていきたいです。

〈2023年8月25日 朝拝〉