自分の思いを言葉にするのは難しい。2年目になってつくづくそう思います。人と話すのが下手になったと思います。人と話すと言う行為のレベルが、上がったような感じです。
自分の中で確実な思いはあるのに、言葉に表せない。学園に入って、人と対話する中で伝えようとする自分の思いの言語化ができなくなりました。そういう時、僕はまぁこれでも伝わるだろうとよく自分の思いから逃げます。言葉にできないものは、笑って避けます。
昨年1年を通してそういう話し方がとても上手くなりました。でも、誰もいないなと思うことが増えました。僕の人間関係は、完全に広く浅いです。これは学園で始まったことではなく、昔からずっとそうです。だから、もうそういう性格なんだと思っています。溺れるのが怖いから、いつも波打ち際に立って深く干渉しない。思ってもいないのに、どっちの意見も正しいよねって、どっちの意見にも対立しないように笑ってかわす。
でも、最近みんなと話していて、お互いを信じ合っている同期を見て羨ましいなと思いました。「お互いが自慢です」みたいな関係が、僕には遠いものに思えました。笑って逃げずにちゃんと見つめたい。会話一つひとつを大事にしたい。諦めたくない。うわべだけの人間関係だった自分の感情が、今少しずつ変わっていっています。僕にとっては苦しい変化です。でも今しかない、必要なことだと思っています。たくさん失敗すると思います。でも、学園は何度でも失敗できるところだと誰かが言っていました。話してくれる人がいて、チャンスがたくさんある学園に出逢えたことに感謝しています。
※創立記念式 生徒所感