「あなたの人生にとって欠かせない時期は?」と問われたら、間違いなく「独立学園で過ごした3年間」と答える。他者と「共に生きる」と、まったく綺麗事ではないゴチャゴチャした感情や言動に振り回されるが、それでも何だか楽しかった。そう、人と共に生きることは、シンドいけれど「喜び」がある。学園で数学に出会い大学や院で学んだが、そこからの道に悩んだ。最後は牧師の道を選んだのも、この「喜び」を学園生活で味わっていたからだ。いま、熊本にある小さな教会と認定こども園に遣わされている。隣人と、こどもたちと共に生きることの喜び、皆でワイワイ遊具をDIYする工夫、そして信仰。このすべてをわたしは学園で学んだ。
〈 1999年卒業 49期生 〉